話を聞いて理解し、適切なアドバイスをするスキルは、看護師にとって欠かせないものであり、さまざまな職場で活用することができます。しかし、臨床の現場で働いていると、自分の能力が総合的に見て不足していると感じ、看護の仕事が自分には向いていないと感じる場合もあるでしょう。とはいえ、得手・不得手があるのは当然であり、何年も働いているのに注射でミスをしたり、もの覚えが悪くて新しい現場で必要な医学用語が頭に入らなかったりするのはよくあることです。ですが、どうしても自分の能力に自信が持てないのであれば、転職という方法もあります。
カウンセリングが得意で、コミュニケーション能力に長けている場合は、転職で新しい道が開けることがあります。臨床の現場でも有用なスキルの一つですが、それ以外の場所でも看護師としての能力を生かしながら活用できるスキルと言えるでしょう。他に自分にどのような能力があるのかを合わせて考えると、適切な仕事を見つけられる可能性は増します。
例えば、書類の処理は得意でマネジメントも苦にしないのであれば、管理職を目指す方法もあります。さまざまな職種の人との会話が得意なら、治験コーディネーターや臨床開発モニターも向いているでしょう。カウンセリングのスキルに加えて何か特定の分野で豊富な知識があるのなら、コンサルタントになる道もあります。そもそもカウンセラーになってしまうという方法もあるので、他に能力が思い当たらないというときにも、転職先探しで有効な武器になります。カウンセリングの能力は優れたスキルであり、積極的に活用すると自分に合った仕事を見つけられるでしょう。