看護師は人々の役に立ち、医療進歩に貢献できるといった、やり甲斐のある立派な仕事です。しかし、肉体的にはハードで、基本的には立ちっ放しで移動も多く、さらに患者のお世話には筋力も使います。さらに、人の生死に関わってきますから、精神的にもストレスが大きく、決して甘い仕事ではありません。それだけに、やる気や志は高くとも肉体や精神の負担が激しく、それに耐えられなくて離職してしまうケースも多いようです。
こういった事態を避けるために大切なのは、疲労やストレスの解消であり、肉体面に関しては日常生活を規則正しくすることです。睡眠や食事内容の改善で疲労に強い体づくりを心がけましょう。また、その日のうちにセルフマッサージで疲れを取り除いたり、休日にはリフレッシュをを図ったりしてストレスを解消に努めてください。そうすれば、仕事疲れを解消できるはずです。
ただし、精神面においては、目に見えるわけではなく解消が難しいでしょう。まずは一般的なストレス解消を行ってみて、それでも気持ちが晴れなかったり、鬱屈したものがある場合は、専門のカウンセリングを受けてみるのもいいかもしれません。専門家に話を聞いてもらうだけで落ち着きますし、的確なアドバイスも受けられるので有効です。看護師だからと言って医療機関の受診を我慢するのではなく、むしろ積極的に活用してください。心身疲労は蓄積されると解消が難しくなるので、早めに対応していくことが必要です。患者だけではなく、自分自身に対しても労りや癒しを与えなければ、看護師として長く働き続けるのは難しいでしょう。